化する

対象化するとは、事物を明確に捉える上で欠かせないが、
「捉える」とは解釈である以上、
対象を認識化に置く時点でバイアスがかかっていることになる。


常に移ろう世界を認識という言語的な記述に変換することで人は何事かを理解する。

そのとき時間は止められ、固定的な情報として断片的に世界は把握されているが、
この世に変化しないものがない。


であれば、対象化とは、常に「今にないもの」「それではないもの」
を見続けようとする行為に他ならない。