2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

懸待表裏

『五輪書』曰く「先といふ事、兵法の第一也」。 「懸待表裏」の待とは、仕掛ける相手に対するものではなく、自身に対するものだと理解すると、存在の関係性や時間、速度というものを改めて考察する上でのガイドラインになってくれそうだ。 何かが起きて、そ…

リアルタイム

クリアカットな思考とその産物の託宣をありがたがる傾向は、その信奉者とともに増えている。「情報化社会の次は知識社会の到来だ」という予想屋の口上が本当ならば、 過去の情報の蓄積と検索、観察と記録という親しみある手法はいよいよ幅を利かせるだろう。…

親密さはセックスを遠ざける

19世紀末、社会学者のエドワード・ウェスターマークは「未開」民族を研究していたが、 親子を含め幼児期に親しくなった異性同士は、性交渉を避けあう関係になることを発見した。 しかし、同時代人のフロイトの提唱したエディプス・コンプレックスとは逆の考…

セブン-イレブンの正体

毎日の暮らしから切り離せない存在となっているコンビニ。 中でも全国に1万2000店を展開しているセブン-イレブンは年間2兆4000億円の売り上げを誇る業界最大手の存在だ。 生活の利便を支えるコンビニだが、その業務の実態は「まるで、カニコー(蟹工船)」…

食という葛藤

動物の生存をめぐる争いの火種を突き詰めていくと、“食”と“性”という要素に行き当たる。 どちらも生きることに深く関わっている。 彼らは、どのように食と性をめぐる葛藤に対処しているのか。 ご笑覧ください。 「一緒に食べる」の革命性--山極寿一氏