2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

拍手

観察によるルールの発見は、対象に共通する何かを見出すのではなく、 「共通した何か」を見出す自己をつくることが多い。手を叩くまで鳴るかどうかわからない。叩いて初めてそれはわかる。 この体験は観察することができない。

死者への宣誓

共同体は外部を排他したところに立ち上がる。 共同体の共同体たるゆえんは、その土地と血に関する排他的な記憶に根ざす。 従って、死者が生者を守るという土と血の物語が構成員の団結力を高めることになる。 政が祭祀であったと聞くと、いまでは時代錯誤も甚…

セックスとジェンダーを巡る物語

我々は、ある特定の社会や文化がもっている男と女の考え方や振る舞いへの期待を 人間の本質にもとづいているものと勘違いしている。蓋し、本質とは常に「名付けられないもの」の別称でしかない。 田中冨久子氏インタビュー

蝶の羽ばたき

「なんとかしなくてはいけない」という事態に突き当ったとき、 私たちががぜん活気づくのは、その「なんとかしなくてはいけない」事態によって害を被った人や事柄に対し、 私自身をおろそかにし、私の理想を勝手に当てはめることに夢中になれるからだ。 この…

生まれた子供に嫉妬する夫たち

本日から原宿カウンセリングセンター所長、信田さよ子さんの記事が掲載されます。 愛があれば互いを慈しみあうと私たちは思っている。 しかし、家族においては、愛が憎しみを招く呼び水になっている。 ご笑覧ください。 生まれた子供に嫉妬する夫たち