可道非常道

生物学者の団まりな氏が今日から日経BPに登場です。

インタビューにも出てくる「階層」という語は魅惑的だ。

世界はあるがままにあるが、同時にあるがままには存在していない。
世界は「私たちが見たいように見る」という解釈で成り立っている。
(「マトリックス」のネオの気分を思い起こせばいいだろう)


階層という概念は、私たちが物事を「どう見るか」によって決定づけられていることを示す。



観察者は、いつしか時間というものが実体としてあるかのように思い込んで、
その物差しの中で変化を捉え、世界を見るようになる。



さっきと今を比べて事物の変化を見るとは、記憶をあてにしているということだ。


脳科学の研究で明らかになったのは、記憶は思い返すたびに解釈しなおしていることであって、事物そのものではまったくないということだ。


客観的データとは、幻のまたの名でもあるのだろう。


いま・ここの変化はどこにあるのか?