自立的学習

経験から学ぶとは、経験に依拠するのではなく、経験を問いかけること。


石を持ってみて、「重い」と感じる。


私たちは、その経験を確かな事実として、
論議なり真偽を問う場で経験を根拠に「確かに重かった」と主張する。


事実としてその石は重かった。だが、重い石は、いっそう重い石よりも軽い。
ここの体験の中の事実よりも、これは生々しい現実だ。


経験の中の経験しなかったことが経験の意味を照らし出す。
そのとき経験の独善性は解毒される。


経験に学ぶとは、そういうことではないか。