正誤

誤りは悪いことではない。良いことでもない。


不確実な認識によって、誤差がもたらされることが本質的な問題ではなく、
認識はそもそも誤差によって生まれる。



ズレがないと対象を対象として捉えることができない。
鏡によって反転した像として、私は私の顔を知るように。


だから知り得ないことを認識するには、尋ねるほかない。
だが正しく認識できる方法があると思うから誤りを正当化するほかなくなる。


どのように物事を見るかという問いは、そもそも無効だ。