日本のものづくりのイノベーションは、これから始まる

サムスン電子の元常務、吉川良三さんに日本のものづくりの現状と行く末を尋ねました。
http://www.mammo.tv/interview/archives/no276.html


吉川さんの提唱した考えのおもしろいところは、「新リバースエンジニアリング」だと思います
よく韓国や中国の製造業は「パクリ」という指摘がありますが、オリジナルの有無を言い出すと特に戦後の日本の製造業やエンターテイメント等々に跳ね返って来る言葉ではありますわね。


たとえば車のデザインも90年代中葉まで50年、60年代のヨーロッパ車のデザインに類似したものなどざらに目にしました。家電にしてもそう。音楽にしても筒美京平などどうなるのという話です。


プラットフォームができてしまった後は、結局は似たようなものになるのは仕方ない。

そういうところで日本の製造業がやってきたのは本歌取り。早い話がリバースエンジニアリングで、オリジナルを解体して、軽量、多機能という付加価値を与えて、新機軸の製品として売り出す。


サムスンは、リバースエンジニアリングをさらに新興国のニーズを取り入れることで再編成した。
そこで明らかになってきたのが、新たな市場においては、先進国向けのものづくりではなく、「消費者が機能と価格を決める」という発想で、これをものづくりのプロセスに反映しない限り、多機能をどれほど訴えようと魅力的な製品にならないということでしょう。

というわけで、吉川さんのインタビューをご笑覧ください。