観察者


これから先のことを考えることはできるが、
これから先のことを感じることはできない。
感じられたと思えるものは、考えられた感覚だから



これまでのことを考えることはできるが、
これまでのことを感じることはできない。
感じたと思われるものは、考えられた感覚だから


私が何かを「見た」。
まさに見ている自分を感じるとき、「見られた自分」が生まれる。
だが現実に私は私の顔を見ることはない。


自分の見た何かが自分を見ることを見させる。
それを持って対象化と呼ぶ。


観察とは、自分が対象に飲み込まれていることを指す場合が多い。