ダイアロゴスのお知らせ

ポーランドの詩人、レッツはこういった。


「誰がテーゼとアンチテーゼに、きみらはジンテーゼになりたいかと きくだろうか」


確かにテーゼもアンチテーゼも各々の正しさがいずれ止揚されるべきものだとは考えもしまい。
自分の意見が自分にとって正しいと思われるほど、いよいよ相手の掲げる正しさが疑わしく見えてくるものだ。


なぜ人は自己の意見にこだわってしまうのか?
意見の対立をもたらすものは何か?


自分にとって切実な問題になればなるほど、自分の抱いた想定や知識、経験をもとに人は語り、それが正しいことを信じて疑わない。


だが60億分の1の脳内に宿った考えが正しいなどと言えるとしたら、それこそ妄想ではないだろうか。


私たちは、ここに会話でも議論でもない、対話の場「ダイアロゴス」を始めることにした。

(いまのところ核となっているのは、韓氏意拳のメンバーです。おそらくは形骸化した真実を記述することではなく、何が真実か?を表現すること、探求することに関心のある人が多いからで他意はありません)


マンハッタン計画に寄与した量子物理学者のデヴィッド・ボームは「ダイアローグ」を開き、多くの人と対話を重ねた。
それは議論ではなく、確定した答えを出す場でもなかった。


「真実と、一貫性のあること(コヒーレンス)に関心を持つことが大事だ」とボームはいう。


一貫性とは、常に自分が何を行っているかについて絶えず鋭敏に覚醒していることだ。

守らなくてはならない自己の生まれる隙間を自分に与えないとき、開かれた対話に向けたチャンスは生まれるのだから。



関心のある方はぜひ一度参加してみてください。